農薬名・系統で丸わかり!最新種類一覧&特徴まとめ

この記事は、農業従事者や家庭菜園を楽しむ方、農薬の選び方や種類について詳しく知りたい方に向けて書かれています。農薬の基礎知識から最新の系統・製品名、作物別のおすすめ農薬まで、幅広く・分かりやすく理解できる内容をまとめました。

農薬の選び方や安全性、最新動向も網羅し、初心者からプロまで役立つ情報を提供します。

農薬の基礎知識|種類・系統・一覧表の見方

農薬とは?定義・役割・分類の基本を解説

農薬とは、農作物を害虫・病気・雑草などから守るために使用される化学物質や生物資材の総称です。農薬は作物の収量や品質を守るために不可欠な存在であり、主に殺虫剤・殺菌剤・除草剤などに分類されます。また、農薬はその成分や作用機構によって「系統」に分けられ、同じ系統の農薬は似た特徴や効果を持ちます。

農薬の正しい知識を持つことで、適切な選択と安全な使用が可能になります。

  • 農薬の主な役割:害虫・病気・雑草の防除
  • 分類:殺虫剤、殺菌剤、除草剤など
  • 系統:成分や作用機構によるグループ分け

主要な農薬の『系統』とは?種類分類のポイント

農薬の「系統」とは、化学構造や作用機構が似ているグループを指します。例えば、殺虫剤なら「有機リン系」「ネオニコチノイド系」など、殺菌剤なら「ストロビルリン系」「ベンゾイミダゾール系」などがあります。系統ごとに効果や耐性リスク、安全性が異なるため、同じ系統の農薬を連続使用すると耐性がつきやすくなります。

農薬選びでは、系統を意識してローテーションすることが重要です。

  • 系統ごとに効果・耐性リスクが異なる
  • ローテーション防除が推奨される
  • 系統名は製品名やラベルで確認可能

農薬一覧表を活用するメリット・使い方

農薬一覧表は、製品名・系統・適用作物・対象害虫や病気などを一目で確認できる便利なツールです。各Webサービスが独自にまとめていることが多いです。例えば農家web 農薬検索データベースでは、農薬名、有効成分、RACコードなどの情報が一覧でまとまっています(https://www.noukaweb.com/db/products)。

一覧表を活用することで、目的や作物に合った農薬を効率よく選べるだけでなく、同じ系統の連用を避けるなどのリスク管理にも役立ちます。また、最新の登録情報や新製品も一覧表でチェックできるため、常に最新の防除対策が可能です。

  • 目的・作物別に最適な農薬を選べる
  • 系統や作用機構の違いを比較できる
  • 最新の登録・新製品情報も把握しやすい
項目内容
製品名農薬の名前(例:スミチオン)
系統化学的な分類(例:有機リン系)
適用作物使用できる作物(例:水稲、トマトなど)
対象防除できる害虫・病気・雑草
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農薬の種類別一覧と特徴早見表【最新版】

殺虫剤|主な系統・特徴・製品名一覧

殺虫剤は、農作物を食害する害虫を防除するために使われます。

主な系統には、有機リン系、ネオニコチノイド系、ピレスロイド系、カーバメート系などがあり、それぞれ作用機構や効果の持続性、安全性が異なります。

例えば、ネオニコチノイド系は浸透移行性が高く、幅広い害虫に効果的ですが、ミツバチへの影響が懸念されています。殺虫剤は、系統を意識してローテーション使用することで、耐性発生を防ぐことができます。

系統特徴主な製品名
有機リン系神経系に作用、速効性スミチオン、ダイアジノン
ネオニコチノイド系浸透移行性、幅広い害虫に有効アドマイヤー、ダントツ
ピレスロイド系速効性、残効短めスミチオン、ガードック
カーバメート系神経系阻害、選択性ありバイジット、ランネート

殺菌剤|人気系統と主な農薬・製品一覧

殺菌剤は、作物の病気(カビや細菌など)を防ぐために使われます。代表的な系統には、ストロビルリン系、ベンゾイミダゾール系、ジチオカーバメート系、銅剤などがあります。

ストロビルリン系は広範囲の病害に有効で、耐性菌対策として他系統との併用が推奨されます。殺菌剤も系統ごとに作用点が異なるため、ローテーションや混用で耐性リスクを下げることが重要です。

系統特徴主な製品名
ストロビルリン系広範囲の病害に有効ナティーボ、アフェット
ベンゾイミダゾール系浸透移行性、耐性菌注意ベンレート、トップジンM
ジチオカーバメート系予防効果、接触型マンゼブ、ジマンダイセン
銅剤細菌・カビ両方に有効ボルドー液、コサイド

除草剤|用途別の種類・特徴早見表

除草剤は、作物の生育を妨げる雑草を防除するために使われます。主な分類は、土壌処理型(発芽前に雑草を抑える)と茎葉処理型(発芽後の雑草に効く)です。また、選択性除草剤(作物には影響せず雑草だけ枯らす)と非選択性除草剤(すべての植物を枯らす)に分かれます。

用途や作物、雑草の種類に応じて適切な除草剤を選ぶことが大切です。

分類特徴主な製品名
土壌処理型発芽前に雑草を抑制ゴーゴーサン、トレファノサイド
茎葉処理型発芽後の雑草に効果ラウンドアップ、バスタ
選択性作物に安全、雑草のみ枯らすシマジン、アトラジン
非選択性すべての植物を枯らすグリホサート、パラコート

農薬以外の資材・肥料の種類もチェック

農薬だけでなく、作物の健全な生育には肥料や土壌改良資材、生物農薬なども重要です。
肥料は窒素・リン酸・カリウムなどの成分で分類され、土壌改良資材は土壌の物理性や微生物環境を改善します。
また、天敵昆虫や微生物を利用した生物農薬も近年注目されています。
これらを組み合わせて総合的な作物管理を行うことが、持続可能な農業のカギとなります。

  • 化学肥料(窒素・リン酸・カリウム)
  • 有機肥料(堆肥、油かすなど)
  • 土壌改良資材(石灰、腐植酸など)
  • 生物農薬(天敵昆虫、微生物資材)

迷わない!作物別・用途別おすすめ農薬一覧

野菜向け農薬一覧表|主要病害虫と対策

野菜栽培では、作物ごとに発生しやすい病害虫が異なります。例えば、トマトには灰色かび病やアブラムシ、キャベツにはコナガやヨトウムシなどが代表的です。それぞれの病害虫に適した農薬を選ぶことで、被害を最小限に抑えられます。

また、農薬の系統を意識してローテーション防除を行うことで、耐性発生のリスクも低減できます。下記の表で、主要な野菜とその対策農薬をまとめました。

野菜主な病害虫主な農薬(系統)
トマト灰色かび病、アブラムシナティーボ(ストロビルリン系)、アドマイヤー(ネオニコチノイド系)
キャベツコナガ、ヨトウムシプレバソン(ジアミド系)、スミチオン(有機リン系)
きゅうりうどんこ病、ハダニトップジンM(ベンゾイミダゾール系)、ダニサラバ(アバメクチン系)

水稲・稲作に使える農薬一覧|登録情報も紹介

水稲(イネ)栽培では、いもち病やウンカ類、ヒエなどの雑草が主な防除対象です。水稲用農薬は、作期や水管理に合わせて選ぶ必要があります。

また、農薬登録情報を確認し、適用作物や使用回数、収穫前日数などの基準を守ることが重要です。以下の表で、水稲に使える主な農薬とその特徴をまとめました。

用途主な農薬特徴・系統
殺菌剤オリゼメート、ナリアいもち病防除、ストロビルリン系など
殺虫剤ダントツ、アドマイヤーウンカ類・イネミズゾウムシ、ネオニコチノイド系
除草剤ナイスショットジャンボ、シマジンヒエ・広葉雑草、土壌処理型

果樹/園芸作物に適した農薬・使用法

果樹や園芸作物は、病害虫の種類が多く、作物ごとに適した農薬選びが重要です。例えば、りんごには黒星病やハダニ、ぶどうにはべと病やコナカイガラムシが発生しやすいです。

果樹用農薬は、収穫前日数や使用回数の制限が厳しいため、ラベルや登録情報を必ず確認しましょう。また、薬剤の散布時期や希釈倍率も守ることが高い効果と安全性につながります。

  • りんご:黒星病→ジマンダイセン、ハダニ→ダニサラバ
  • ぶどう:べと病→リドミル、コナカイガラムシ→アプロード
  • いちご:うどんこ病→フルピカ、アブラムシ→モスピラン

農薬の選び方と『名前・系統』の覚え方のコツ

農薬名・系統で混乱しない!覚え方・見分け方

農薬名や系統は種類が多く、混乱しやすいですが、いくつかのコツを押さえると覚えやすくなります。まず、製品名の語尾やパッケージの色で系統を判別できる場合があります。

また、同じ系統の農薬は作用機構や効果が似ているため、代表的な製品名を覚えておくと便利です。農薬メーカーの一覧表や系統別早見表を活用するのもおすすめです。

  • 製品名の語尾や色で系統を推測
  • 代表的な系統(IRAC,FRACコード)ごとに主力製品を覚える
  • 一覧表や早見表を活用して整理

登録農薬一覧の読み解き方と活用ポイント

登録農薬一覧は、農薬の適用作物・対象病害虫・使用方法・使用回数などがまとめられた公式データです。一覧表を活用することで、作物ごとに使える農薬や、同じ系統の連用を避けるためのローテーション計画が立てやすくなります。

また、最新の登録情報や新規農薬も随時更新されているため、定期的なチェックが重要です。

  • 適用作物・病害虫・使用回数を確認
  • 系統や作用機構でローテーション計画
  • 新規登録農薬や適用拡大情報もチェック

農協・メーカーの農薬一覧・最新ランキング活用

農協や農薬メーカーが公開している農薬一覧やランキングは、現場でよく使われている製品や最新のトレンドを知るのに役立ちます。ランキング上位の農薬は、効果や使いやすさ、安全性などで評価されています。

また、メーカーサイトでは新製品や適用拡大情報も随時更新されているため、最新情報の入手に活用しましょう。

  • 現場で人気の農薬を把握できる
  • 新製品や適用拡大情報も入手可能
  • ランキングやレビューで選びやすい
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農薬の効果・安全性・適用拡大に関する最新動向

農薬の効果発揮の条件・ポイント

農薬の効果を最大限に発揮するためには、適切な時期・方法・濃度で使用することが重要です。例えば、害虫や病気の発生初期に散布することで、被害の拡大を防げます。

また、天候や気温、湿度などの環境条件も効果に影響します。農薬はラベルに記載された使用方法や希釈倍率、散布量の遵守は農薬取締法により義務付けられています。を守ることで、作物への薬害や環境への影響を最小限に抑えられます。さらに、系統の異なる農薬をローテーションを必ずおこなうことで、耐性発生を助長させない努力が必要です。

耐性菌が疑われる状況では多作用点型の殺菌剤(TPNなど)は比較的耐性菌が出にくい農薬を防除の中心にします。(それでも連続散布は避けてください)害虫に関してはIPMを取り入れて農薬に頼りきらない防除体系を組む事で将来にわたって使用できる殺虫剤を残す事が必要です。

  • 発生初期の散布が効果的
  • 天候・気温・湿度に注意
  • ラベルの使用方法・希釈倍率を厳守
  • 同一のFRAC、IRACコード薬剤の連続散布は控える。耐性対策
  • 多作用点型殺菌剤の使用と、IPM防除の取り組み

農薬の適用拡大・新規登録情報まとめ

農薬の適用拡大や新規登録は、農業現場のニーズや新たな病害虫の発生に対応するために随時行われています。新しい農薬や既存農薬の適用作物・病害虫の追加は、農林水産省やメーカーの公式サイトで確認できます。

これにより、これまで使えなかった作物や新たな病害虫にも対応できるようになり、農業経営の幅が広がります。最新情報を定期的にチェックし、現場での防除計画に役立てましょう。

  • 新規登録農薬は公式サイトで確認
  • 新規登録農薬は減少傾向にあり既存農薬を大切に使う
  • 適用拡大で使える作物・病害虫が増加
  • 現場のニーズに応じた防除が可能

除草・殺虫・殺菌の最新トレンド/日本の現状

近年の農薬トレンドは、環境や人への安全性を重視した低リスク農薬や生物農薬に影響の少ない選択性農薬の普及が進んでいます。また、耐性害虫・病原菌の増加に対応するため、系統の異なる農薬のローテーションや混合剤の利用が推奨されています。

日本では、農薬の厳格な登録制度と残留基準が設けられており、消費者の安全も守られています。今後も、より安全で効果的な農薬や資材の開発が期待されています。

  • 低リスク・生物農薬・選択性農薬の普及
  • 耐性対策としてローテーション・混合剤活用
  • 厳格な登録制度と残留基準で安全性確保

まとめ|農薬の種類一覧で最適な選択をサポート

農薬の種類や系統、製品名、用途別の特徴を理解することで、作物や現場に最適な農薬選びが可能になります。一覧表や系統別の早見表を活用し、最新の登録情報やトレンドもチェックしましょう。

安全で効果的な農薬の使用は、収量・品質の向上と持続可能な農業の実現に直結します。この記事が、あなたの農薬選びと防除計画の一助となれば幸いです。

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